(その他の症例:2)猫の無痛性潰瘍
猫の好酸球性肉芽腫症候群と言われる疾患があります。アレルギー?自己免疫疾患?など正確な原因は不明です。無痛性潰瘍・好酸球性局面・好酸球性肉芽腫が代表的な病型です。それぞれ非常に特徴的な症状です。
■ネコさん 雑種 初診時約19歳
■先月から顔が痒い 他院で内服(抗生剤・抗ヒスタミン)やカラー、ステロイドの塗り薬が効かないのでカラーを着けている
■ネコさん 雑種 初診時約19歳
■先月から顔が痒い 他院で内服(抗生剤・抗ヒスタミン)やカラー、ステロイドの塗り薬が効かないのでカラーを着けている
無痛性潰瘍はこの様になぜか上唇に深い潰瘍ができます(写真が上手く撮れずにすいません)。口内炎とかを考えると痛そうですが、本人は意外に痛がらないのも特徴です。無痛性潰瘍の典型的な症状ですが、似たような疾患に扁平上皮癌などもありますので、注意が必要になります。
19歳なので血液検査をしたところ、腎不全がありました。血液検査上は少しの異常値でも、本来は代償能力の高い腎臓の数値が上がるのは、かなり腎機能が落ちている証拠です。薬はそれに配慮して使用しないとダメだとなります。そもそもこの子はお薬が苦手です。そりゃ19年間健康に過ごしてきた訳で、いきなり不味いものを口に入れられても困りますよね。
まずは寄生虫対策・感染対策・食事の変更をしてみました。改善はするものの治らないので、シクロスポリンと言う免疫抑制剤を試してみる事にします。ステロイドよりも害が少なく、最近は猫さん用に液体が出たのであげやすいです。 使う時にはエイズ・白血病・トキソプラズマ等の感染症の検査と注意が必要です。
19歳なので血液検査をしたところ、腎不全がありました。血液検査上は少しの異常値でも、本来は代償能力の高い腎臓の数値が上がるのは、かなり腎機能が落ちている証拠です。薬はそれに配慮して使用しないとダメだとなります。そもそもこの子はお薬が苦手です。そりゃ19年間健康に過ごしてきた訳で、いきなり不味いものを口に入れられても困りますよね。
まずは寄生虫対策・感染対策・食事の変更をしてみました。改善はするものの治らないので、シクロスポリンと言う免疫抑制剤を試してみる事にします。ステロイドよりも害が少なく、最近は猫さん用に液体が出たのであげやすいです。 使う時にはエイズ・白血病・トキソプラズマ等の感染症の検査と注意が必要です。
毎日は飲めていないんですが、無事に治りました!顔も痒く無く、カラーも取れました! でもお薬が口回りについてカピカピに・・・新たな皮膚炎を起こさない為にもきちんと拭き取るお話をしました。
これから皮膚も大事ですが、腎不全等の治療も大切ですね。
これから皮膚も大事ですが、腎不全等の治療も大切ですね。