(その他の症例:8)高須院長では無いですが、皮膚形成の手術も少しご紹介します。

■猫さん:初診推定年齢2~3歳 オス
■病歴:1年前に保護したが、当時から風邪症状が慢性化している。
猫さんを拾うと、寄生虫の問題と共に目やに鼻水などの風邪症状が慢性化して、酷い時には瞬間接着剤で目を閉じたのかな?って位に眼が膿とカサブタで塞がって開かない子もたまにいます。 この子もそうなのですが、その様な慢性化した炎症で目が開かない状態が続いてしまい、まぶたが変形してしまった様子です。そのせいで下側のまぶたが内側に入り込んで(内反)、その毛が慢性的に目を刺激して傷が付いて更に悪化すると言う悪循環に陥っています。上側のまぶたにも傷が有りますが、とにかくこの入り込んだ下まぶたを何とかしなくてはいけません。とりあえずは点眼や下側のまぶたの毛を抜く事で誤魔化していても、結局は治りませんので完治を目指す為に形成手術をする事にしました。



下まぶたが落ち込んで毛も入っています これでも調子が良い時なのですが、可哀想に目の周りはいつも涙で濡れています。

*痛々しいのが苦手な人は絵の次は写真が出るので見ないで下さいね!
手術は入り込んでいる下側のまぶたを鎌形に切って、外側に引っ張り出して縫うと言う事をしています。
上は単純に縫っていくのですが、古い傷は切り直して八の字縫合をしていきます。



手術直後です。痛そうですね・・・。


術後1週です。術後は腫れたり分泌して心配です・・・美しい顔になるのでしょうか・・・。


1か月後・・・おぉ!綺麗なお目目ですね!
少し下まぶたの毛の流れが違うのがお分かりでしょうか?もう目薬も何も要らないです!頑張って貰った甲斐が有りました!
でも人間の整形手術だと仕上がりに色々と言われそうで、とてもできないです(苦笑)。