(その他の症例:10)確かに、こういう乾燥肌は結構難しい事が有ります…ですが…。
■犬 トイプードル 避妊メス 6か月齢
病歴:3か月齢で手の骨折の手術 4~5か月齢から皮膚がおかしくなった・・・大きなフケが出る。
ステロイドのクリームを塗ったり、保湿したり、低刺激シャンプーで洗っているが、改善しない。
なるほど、これは可哀想な皮膚です。
酷いアトピーだ!!でしょうか?まず今のこの子は違うと断言できます。なぜなら痒くないからです。
では「アレルギーの症例:8の場合の様に外用薬の乱用でも出るタイプの皮疹です」の子の様な外用ステロイドの副作用でしょうか?症状としてはフケのパターンに凄く似ていますが問診ではどうやら違います。
次のポイントでは稟告です。お話をよく聞きます。 まず栄養的な問題が有るか?ですが、どうやら無さそうでした。この場合に有効と考えられる脂肪酸のサプリメントもすでに補給されています。 次に発症をもう一度考えてみると・・・「手術→1~2か月後に発症」です。これは怪しい。 手術後には強烈なストレスが心身に加わります。この子の場合は生後3か月で骨折の手術をしているので、相当だったと思われます。もしかしてこれじゃないかな・・・?と思いつつも、診察に決めつけは禁物ですので、丁寧に除外診断をさせて頂きます(相談して費用的に省く事も有ります)。
皮膚のテープ・抜毛・掻き取り検査で感染を除外します。それでも念の為に最新の駆虫薬で毛包虫やカイセンダニ・ミミダニを除外します。
その上で角化異常に対応したシャンプーで優しく洗浄し、丁寧に保湿します(自宅でも可能です。方法は御指導します)。術後の一時的な脱毛等の皮膚の異常ならその程度で収まるはずです。本当に魚鱗癬や原発性(乾性)脂漏症ならば、この程度では治らないので皮膚生検をご提案する必要が有ります。もちろん若いですが、その際には甲状腺などのホルモンの検査もする事になるでしょう。さて・・・
1か月でスッカリ治りました!やっぱり術後の影響の様です。
その後も再発は無いご様子で再診は有りません。少し外耳炎は有ったので、それは今後注意でしょう。
症状は酷かったですが、最初から過剰な検査と治療をしなくて良かったです。
病歴:3か月齢で手の骨折の手術 4~5か月齢から皮膚がおかしくなった・・・大きなフケが出る。
ステロイドのクリームを塗ったり、保湿したり、低刺激シャンプーで洗っているが、改善しない。
なるほど、これは可哀想な皮膚です。
酷いアトピーだ!!でしょうか?まず今のこの子は違うと断言できます。なぜなら痒くないからです。
では「アレルギーの症例:8の場合の様に外用薬の乱用でも出るタイプの皮疹です」の子の様な外用ステロイドの副作用でしょうか?症状としてはフケのパターンに凄く似ていますが問診ではどうやら違います。
次のポイントでは稟告です。お話をよく聞きます。 まず栄養的な問題が有るか?ですが、どうやら無さそうでした。この場合に有効と考えられる脂肪酸のサプリメントもすでに補給されています。 次に発症をもう一度考えてみると・・・「手術→1~2か月後に発症」です。これは怪しい。 手術後には強烈なストレスが心身に加わります。この子の場合は生後3か月で骨折の手術をしているので、相当だったと思われます。もしかしてこれじゃないかな・・・?と思いつつも、診察に決めつけは禁物ですので、丁寧に除外診断をさせて頂きます(相談して費用的に省く事も有ります)。
皮膚のテープ・抜毛・掻き取り検査で感染を除外します。それでも念の為に最新の駆虫薬で毛包虫やカイセンダニ・ミミダニを除外します。
その上で角化異常に対応したシャンプーで優しく洗浄し、丁寧に保湿します(自宅でも可能です。方法は御指導します)。術後の一時的な脱毛等の皮膚の異常ならその程度で収まるはずです。本当に魚鱗癬や原発性(乾性)脂漏症ならば、この程度では治らないので皮膚生検をご提案する必要が有ります。もちろん若いですが、その際には甲状腺などのホルモンの検査もする事になるでしょう。さて・・・
1か月でスッカリ治りました!やっぱり術後の影響の様です。
その後も再発は無いご様子で再診は有りません。少し外耳炎は有ったので、それは今後注意でしょう。
症状は酷かったですが、最初から過剰な検査と治療をしなくて良かったです。