獣医皮膚科特別診察
獣医皮膚科特別診察のご案内
当院では認定医である院長の元で全員が皮膚科の研鑚をしています。
また診察後はカルテの共有・検討も行っており、皮膚科に関して病院を挙げて全員で力を入れております。
ですが、特に難治・重症の場合には日本獣医皮膚科学会認定医・獣医総合臨床認定医である院長だけが特別診察を行っております(特別診察は初診代は通常と異なり3000円になりますが、基本1時間の枠を確保させて頂いて特別にしております)。
もし院長での特別診察をご希望される場合は事前に電話でご確認ご予約の上で来院下さい。
(注意:予約に際しては1時間の時間枠を特別に確保して皮膚科特別診察をさせて頂きますので、どうかキャンセルはしないで下さい)。
人間の医療と比べて獣医療、特に皮膚科診療においてはまだまだ「得意だと言ったもの勝ち」の状況が有ります。
玉石混交の中で、その力量を判断する一番確かな指標は人と同じく専門医と認定医制度だと思います。
専門医は国際的な資格の元で皮膚科だけを診ている先生で、認定医は皮膚科において一定水準の力量を日本獣医皮膚科学会に認定された一般臨床医です。
私は資格取得後10年間以上経ちましたが・・・様々なセミナーや発表を行って切磋琢磨できる環境下で研鑚をしております。
(参照:詳細はこちら)
症例紹介(詳細はこちら)をご覧になって頂くと診察の一端が分かると思いますが、
私が皮膚科診療において特にお伝えしたい点は次の通りです。
「きちんと診断を下すべき」重大な病気を見逃さない様に、まずは「きちんと診断する」事を基本としております。
よって「とりあえず対症療法」と言う事は基本的に有りませんが、相談して有効な対症療法も柔軟に行います。一方通行的な診察や治療はしません!
お願いした治療が可能な子では、ほとんど全てで「改善」をお約束できます。
ただし、完治は病気によっては不可能な場合が有ります。そういう意味では「完治する」と言うのは嘘になりますので、お約束が難しい事が有ります。ですが、できる事は常にあると思っております!
改善する為に必要な事は沢山有ります。どれ位改善できるか?はどれ位のご協力頂けるか?で変わります。
また多くでは治療そのものの継続性も必要になってきます。
治療に正解が有るものは王道の治療をきちんと行えば治療・コントロールができます。
ただし病気は1つとは限らず、必ずしも教科書通りに成らない事も多いです。それでも改善しない事は殆ど無いです。
病気そのものや治療に議論が有るものでも、現在の最良を常に学んでお勧めします。
治療には「飲める飲めない」「塗れる塗れない」「食べれる食べれない」「洗える洗えない」「払える払えない」・・・
その子特有の色んな問題が有ります。その中でいかに多くの選択肢を提案できる引き出しが有るか?相談できるか?も認定医の力量だと思っています。
皮膚病の治療に使うシャンプーや食事やサプリメントに唯一特別なモノは有りません。
コンセンサスと実績のあるシャンプー・食事・サプリメントを学び用意して、多くの商品から効果・相性・費用を考慮した相談ができるのも認定医の力量だと思っています。
一回だけセカンドオピニオンで意見を聞かれるだけでもお気軽にご利用下さい。
これは権利であり自由だと思いますが、ご希望により前の獣医さんに対して秘密裡に治療する事も可能です。
当院で診察を受けて頂くと、こんなにちゃんと丁寧に診察と診断をするんだ・・・と驚いて頂けると思っています。愛する子の皮膚病に悩まれている方は、ぜひ一度診察を受けてみて下さい!必ずやお力に成れると思いますし、その為に日々努力をしております!
皮膚科の診察に関して、少しご紹介をしておきます。 「アトピーに対してステロイドやシクロスポリンの免疫抑制剤を使って良くなった」 「細菌性の膿皮症に対して抗生物質を使ったら治った」 「脂性の肌に対して合ったシャンプーを使ったら改善した」 などの事だけだと、当たり前になってしまうので・・・ 例えば以下の症例は劇的に治っていますが特に大した事はしていません。肌の状態と感染に合わせて内服をして適切なシャンプーとクリームを使用しただけです。もちろん簡単そうに見えても、しっかり治る子でも難治性の方は治療成果に際しては、ちゃんと継続した努力をして頂いている熱心なご家族のお蔭です。
①この子は3年以上悩んで転院された子です。 凄く痒いですし、難治性のアトピーでは有りますが、同時にマラセチアと言うカビが繁殖して悪化しています。
<写真:左から1〜2枚目:当日>股と脇です。ベタベタで赤く痒そうです。脱毛も酷く分厚く色素沈着もしています。
<写真:3〜4枚目:2か月後>順調に回復して発毛もしっかりし(こういう場合は濃い毛が生えたりします)、色素も少なくなってきています。痒みは殆ど有りません。
分かり易い症例の子の追加です。
②この子も他院で生後すぐからのアレルギーと言われアポキルを沢山投与されていましたが、膿皮症でした。アレルギーはあるのですが、悪化要因は今は感染です。
背中全体にも膿皮が有りますが、特に下腹部で皮膚炎が酷かったです。写真には有りませんが、睾丸周囲もただれて痛そうでした。
アポキルは一度お休みして、外用療法と抗菌薬を適切にして3週で完治しました。
さらに分かり易い症例の子の追加です。
③この子は他院でアレルギーと言われてステロイドを沢山投与されていましたが、疥癬ダニでした。しかも同居犬もご家族の方も感染・・・。
胸です。疥癬ダニが原因では独特の牡蠣殻様のカサブタができます
疥癬ダニです
一番効果の高い駆虫薬と共に状態に合ったシャンプーと併用して早く治します。ツルツル!
難治性や珍しい病気や治療に関しては【皮膚科の診察報告】をご参照下さい。