(その他の症例:5)的確な診断と治療がポイントのパターン脱毛症 ■わんちゃん トイプードル 初診年齢2歳10か月 避妊♀
■病歴:半年前から耳に脱毛し、フケが増えてきている。

身体はそうでも無いですが、両耳が非常に特徴的な脱毛をしています。
大事なのは耳輪(耳の周囲)の毛が生えている事で、幾つかの病気の除外ができます。



フケは恐らくは皮膚を守っている毛が無い事で発生していると思われますが(犬の皮膚は実は人間より薄いです)、念の為に検査は必要ですので、皮膚の各種基本検査をしましたが、問題ありませんでした。耳は特に皮膚生検はし難い場所になります。
あの病気かな?と言う事で試験投薬を開始しました。お薬は安全性の高いものがあります。
保湿もしっかりとして貰いましょう。
2か月で反応が出てきました!副作用も無いので投薬量を増やします。


中心にチョロりと発毛が・・・。            更に3か月でスッカリ元に戻ってくれました!

パターン脱毛症はダックスフンドで特によくみかけます。耳・頸部腹側・体幹部(胸)腹側・大腿部尾側がよく症状が出る場所です。先天性疾患ですが生後半年~1年で脱毛し始めます。病理組織学的検査をすると毛包の縮小化がありますが、皮膚附属器は正常です。ただし、この病気でそこまで検査する事はほぼ有りませんけどね。
基本的には根本的な治療方法が無く、症状も部分的な脱毛だけなので治療をしない事も多いですが、色々な薬もあり生える可能性も十分にあるので頑張るのも悪く無いな!・・・と、この子みたいにフサフサになる子を見ると強く思います。

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