(腫瘍の症例:1)尾の巨大な腫瘍、猫で珍しい毛包上皮腫 ■猫さん 初診時12歳5カ月 避妊♀
他院で尾を切らないとどうしようも無い・・・との事で転院
直径8×10cmの楕円体で尾の全周の約60%を占める腫瘤がありました。

*とにかく大きい!

超音波検査でその境界は明瞭でした。X線検査で尾椎に異常を認めませんでした。
膿汁の分泌を認め、検査しましたが分泌物の真菌・細菌培養検査は陰性でした。
細胞診にて角化物と共に良性上皮性(毛包性)腫瘍を疑う細胞が検出ました。
*この様に『できもの』に対してはまず検査してその性格を知る事が大切です。
尾の温存を求められましたので、悪性であれば再発のリスクはありますが、術前の検査結果から
良性だろうと言う予想の元で腫瘤基部の皮膚を剝離するように腫瘤を切除後、
尾の皮膚欠損部に前進皮弁にて形成術を行いました。術部は以後も再発していません。

*手術はギリギリで困難でしたが、非常にきれいに治って発毛もしてくれました!
 使用したエルマンの高周波ラジオ波メスは人間の形成外科でも非常に活躍する器械です。

病理組織学的検査により腫瘤は毛包上皮腫と診断されました。これは猫では非常に珍しいですが、良性です。
術後も良好で珍しかったので論文として発表しました。

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