(腫瘍の症例:15)ハムスターさんの扁平上皮癌

ハムスターさんの情報が少ないので・・・と言う事でご家族にお願いされて、ご報告です。結果的に残念ですし、前医の批判になってしまうのですが・・・もちろん皮膚科に関しては「なんで?」と言う事も多々出会いますが、基本的には常に「後から診る医者は名医」なんだと思っています。
ハムスターさんの情報が少ないので・・・と言う事でご家族にお願いされて、ご報告です。結果的に残念ですし、前医の批判になってしまうのですが・・・もちろん皮膚科に関しては「なんで?」と言う事も多々出会いますが、基本的には常に「後から診る医者は名医」なんだと思っています。
もし「猫の脂肪肉腫」で検索しておられる方がいたら「すぐに遠隔転移して死ぬかも!とか変な事書いている論文もあるけど、長生きできている子もいるからね!」って伝えたくて、断脚後1年間(ヒトで言うと4年)の再発転移が無い事を確かめてHPに載せる事を決めていました。
上皮向性リンパ腫は複数の「これが効くかも?」と言う報告はありますが、確立された有効な手段はありません。これも「何を求めて」「何ができるか?」で相談しながらケアする必要がある病気になります。認定医としての力量を試される疾患の一つと言えます。
肥満細胞腫を患ったのでちょっとした腫瘍にも気が付いてご相談を頂けました。
内弁慶君で家では足も見せてくれず、ついには大きな腫瘍になってしまったそうです。
外傷や二次的な感染の可能性もありますが、一番怖いのは肥満細胞腫の発生です
全肢の指間が発赤を伴って肥厚し脱毛、一部はブツブツや皮膚炎を認めました。