(腫瘍の症例:16)上皮向性リンパ腫に負けなかった子

上皮向性リンパ腫は一般の獣医師だと生涯で1回診るかどうか?位だと思います。もし出会っていても生検までして確定診断に至っていない事も多いでしょう。当院では皮膚科認定医として広く来院頂いているので割と診断と治療をします。先日も新しい子で診断したのですが、悲惨な話が多いですが必ずしも予後不良とは限らないよ!と言うエールのつもりで書きました。他の症例も早くアップしなくちゃいけないんですが・・・。

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(腫瘍の症例:15)ハムスターさんの扁平上皮癌

ハムスターさんの情報が少ないので・・・と言う事でご家族にお願いされて、ご報告です。結果的に残念ですし、前医の批判になってしまうのですが・・・もちろん皮膚科に関しては「なんで?」と言う事も多々出会いますが、基本的には常に「後から診る医者は名医」なんだと思っています。

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(腫瘍の症例:14)軟部組織肉腫でも特に珍しい猫の脂肪肉腫

もし「猫の脂肪肉腫」で検索しておられる方がいたら「すぐに遠隔転移して死ぬかも!とか変な事書いている論文もあるけど、長生きできている子もいるからね!」って伝えたくて、断脚後1年間(ヒトで言うと4年)の再発転移が無い事を確かめてHPに載せる事を決めていました。

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(腫瘍の症例:13)治療しても反応しなくなってきたなら…疑うべき病気

上皮向性リンパ腫は複数の「これが効くかも?」と言う報告はありますが、確立された有効な手段はありません。これも「何を求めて」「何ができるか?」で相談しながらケアする必要がある病気になります。認定医としての力量を試される疾患の一つと言えます。

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